キリスト教には神は一人だが神道では八百万の神々がいる。本居宣長はいう。「よの常ならず、すぐれたる徳(こと)のありて可畏(かしこ)きもの」つまり、どこでも凄いところがあればどんなものでも神様になる可能性がある。それが「八百万の神々」の意味。
ということは、私たち馬鹿どもにも神になるチャンスはあるわけです。諦めるのはまだ早いですよ。「馬鹿の神」になれるのかもしれません。
本書は100ページほどの短い本で、1ページの文章量が少ない子ども向けとは言わなくても、神話に馴染みのない私たちにとっては読みやすい本です。
紹介されている事柄を少し書かせていただくと「むすび」「まつり」「もののけ」などとっつきやすいものが多いです。「もののけ」の解説ではジブリ映画の「もののけ姫」を例に出したりしてくれていて退屈から遠ざけてくれます。
子どもに読み聞かせするのはお勧めしません。なぜなら少し難しい言葉が続くからです。すくなくとも子どものころの私が読み聞かせられても退屈したでしょう。しかし、大人になっても何も理解していない私のような無知には大変勉強になる本ですね。
まとめ
日本の神話に少しだけでも興味がある人は一度手に取ってみてもよいでしょう。読み切れるはずです。少し気になったのはちょこちょこ癖のあることを発言していられます。そういうのが大嫌いだという頑固な方にはお勧めしません。